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進むこと退くことのタイミング

今日は経営者があまり見たくないものの一つについて考えてみましょう。

進むことと、退くのことのタイミングです。

 

『進むことは比較的やさしいが、退くことはこれは人情としてもなかなかできにくい。

けれども、やはり退くべき時に退くということができなくては、本当にすぐれた指導者とはいえない。

古来、戦でも、名将といわれた人は、退く時にその真価があらわれたという。』

松下幸之助

 

中小企業白書によると、経営者が引退したいとする年齢は、平均すると64.5歳です。

年齢別では、55歳以上の経営者は65.1歳、55歳未満の経営者は61.9歳と回答しています。

一方で、法人企業の経営者の平均年齢は約58歳6ヶ月となっており、

経営者が引退したいと考える平均年齢(64.5歳)との差は、あと数年しかないことがわかります。

 

中小企業の経営者の高齢化が進んでいて、

経営者の交代がスムーズに行われていない状況となっています。

統計を調べると、この他にも興味深い実態が浮き彫りになっています。

 

松下幸之助氏は、経営者の「出処進退」について次のように述べています。

 

『昔から、出処進退を過たないということはきわめて大事なこととされている。

進むべき時に進み、退くべき時に退くということが、

個人の身の処し方としても、戦を行うような場合でも必要なのであり、

特にそれは指導者にとって大切な心構えだといえよう。』

 

さらに経営の神様と称された幸之助氏をもってしても、出処進退の難しさに触れて次のように述べています。

冒頭の言葉です。

 

『進むことは比較的やさしいが、退くことはこれは人情としてもなかなかできにくい。

けれども、やはり退くべき時に退くということができなくては、本当にすぐれた指導者とはいえない。

古来、戦でも、名将といわれた人は、退く時にその真価があらわれたという。』

 

経営者の出処進退。あなたが経営者だとして、考えておられるでしょうか?

「身体が元気な内はがんばる」

これでは、何も言ってないのと一緒です。

創業社長でもいつかは、一線から身を引く時期を考えておかなければなりません。

 

企業も業績がよい時期もあれば、低迷している時期もある。

いつバトンタッチすれば、スムーズに事業が承継できるだろうか?

 

バトンタッチするにしても、「個人財産の親族間相続」、「会社財産、株式の後継者への相続」、

「後継経営者の選択」や「後継経営者の育成」など、クリアすべき課題も少なくありませんから、

早めに準備しておくことをおすすめします。

創業者のDNAを次の世代に引き継いでいくためにも。

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コメント

  1. 引き際って肝心ですよね。
    なかなかそのタイミングって難しいのでしょうが、
    そこまで考え込まずに、
    ふとそういう考えが出てきたときこそ、
    引くべきときなのかもしれませんね。
    応援くりっく!ぽちっ

  2. こんばんは。
    経営者にとって「事業承継」は常に考えておきべくことですね。
    しかしなかなか本業に目がいってしまい。おろそかになりがちです。
    そこで、コンサルタントや支援者の出番かと。

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