ある中華そば屋さんに行きました。
この店主、最近、店の業績がダウンしている状況に歯止めをかけたいと考えています。
そのために、若者を取り込みたいのだそうです。
そこで、若者が好きなこってり系の“とんこつラーメン”をメニューに加えようかと迷っています。
メニューを見ると、中華そば以外に、みそラーメン、たんめん、チャーハン、餃子などがあります。
他にも、定食メニューやセットメニューも揃っている。決してメニューの数も少ない方ではありません。
話しを聞いて見ると、数ヶ月前までは“カツ丼”まであったそうです。
私は、迷わず中華そばを注文。
そばが出てくるまで店主と話しをしていました。
店主によると、最近のお客さんの好みが多様化しているので、いろいろなメニューが必要だといいます。
さらに値段も安くないと他店に客をとられてしまうから、利益を落としてもしょうがないと半ばあきらめ顔。
注文した中華そばが出て来ました。
食べてみると、天然調味料だけで手間隙をかけて作られたスープは、
魚介類や昆布のうまみが利いており、これが実にうまい。
チャーシューが3枚、なると、しなちく、そしてちょっと大目の長ネギのみじん切り。
これでなんと、税込み500円。
昔なつかしい中華そば(シナソバ)の味です。
この内容で、この値段に、ちょっと得した気分になりました。
感想を店主に伝えると、お客さんの多くは中華そばを食べると、私と同じ感想を言うのだそうです。
この話を聞いて、思わず店主に助言しました。
“昔なつかしい中華そば”を前面に出してアピールすべきですよ。
メニューも中華そばを中心に絞り込んだ方がいいと。
実際には、もうちょっと行動レベルの話もしています。
昔は、中華そばを含め数点の商品メニューだったそうです。
それが売上ダウンと共に徐々にメニューを増やし、コンセプトがぼやけた店になってしまったのです。
中華そば屋にカツ丼です。これに、とんこつラーメンまで加わったらどうする?
お客さんにとって、この店は何が得意で、何がおすすめなのかわかるはずもありません。
売上が低下している理由は、お客さんとお店の間に断絶ができているからです。
ずーっと前から、「売れるヒント」は、すべてお客さんが語ってくれていました。
お客さんがこの店を選んでいるのには、必ず理由があります。
だって周りにはライバル店がたくさんあるのですから。
ちなみにこの店では、道路沿いにあるのに、看板が出ていません。
広告宣伝もこれまでやったことがありません。
それなのに、お客さんは来てくれているのです。
売れるためには、お客さんに選ばれている強みを見極めて上手にアピールすればいい。
まず、お客さんの声に耳を傾けることですね。
それにしても、中華そばうまかったな~。
すぐに業績アップできると思いますよ。
大場さん、こんにちは。
焦点がぼやける、ってありがちな話ですよね。
それにしても、初めて行ったお店(?)で助言されたとは、
さすが「売れっ子コンサル」です(笑)!
答えはお客さんにですね^^
深い答えがそこにありますよね。ぽちっ
よかったですね、この中華そば屋さん!!!
マチスケさんにアドバイスもらえるなんて。
「強み」を見極める・・・・。大事なことなんですね。
またまた勉強になりました。
大場さん、こんばんは!
勉強になりました。ありがとうございます。
良かれと思っても自己満足なら無意味ですし、何より答えがあるのにあれこれ悩んでしまうことがありますね。
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その中華そば、大変興味がありますね♪
特にシナソバというところがいいですね!
お客様に選ばれているという現実があるのならば、尚更『中華そば』でしょう。
総合デパートにする必要は何ら無い訳で。
ラーメン好きの私からすれば、この激戦区での『こってり系』は凄く難しいジャンルでもあると感じます。
う~ん、幻!?の『カツ丼』には、ある意味興味がありますが(^^;
おはようございます。
強みは、意外と本人がわからないことがあるんですよね。これからは、マチスケさんのアドバイスで、売上が倍増しそうですね。いい話、ありがとうございます。
なるほど!客足低下の原因は、味のいかんでは無かったのですね!
さすが経営コンサルタントは目の付け所が違います!!
こんにちは。
お客さんが既にいるビジネスでは「お客さんの声に耳を傾けること」って基本ですよね。
しかし、なかなか自分のこととなるとできない経営者って多いです。
中華そば、食べたくなりました。。。