私の読書メモ

10倍速で未来の自分になる方法

10倍速で未来の自分になる方法

10倍速で未来の自分になる方法(ベンジャミン・ハーディ)私の読書メモを紹介します。

10倍速で未来の自分になる方法

 1.本書からピックアップ

「未来の自分」とのつながりの質が、今の人生や行動の質を決める。「未来の自分」とのつながりが強ければ強いほど、今ここで下す決断が懸命になることが研究ではっきりと示されている。

信念とは、願ったものの実態であり、まだ見ぬ物事の証拠である。あなたが何者であれ、今と言う時は「未来の自分」の証拠なのだ。あなたが取る行動、考える思考、すべてが「未来の自分」をどれだけ信じるか、「未来の自分」に対してどれだけ全力で取り組むかの証拠となる。

どのように過去を語るかで、現在と未来は大きく変わる。過去をネガティブに捉えれば、目標は過去に基づいた、過去に反応するだけの受け身的なものとなる。さらに、現在の痛みから逃れようとする短期的な回避思考型になる。受け身的な姿勢でいる時、人生で起きる物事は、自分のために起きるのではなく、自分の身に降りかかってくるものとなる。受け身的な姿勢だと、自分は人生の被害者だと感じるのだ。

「未来の自分」はまだ決まっていない。 あなたの人生の方向性には、無限の可能性がある。「未来の自分」は必ずやってくる。

 

 2.感想

人は「今の自分」ではなく、「未来の自分」に引っ張られて生きている

10倍速で未来の自分になる方法で一貫して語られているのは、人の行動や選択は「現在の環境」よりも、「未来の自分との関係性」によって決まる、という視点です。
意志力や根性で人生を変えようとするのではなく、「どんな未来の自分を信じているか」が、今の判断の質を決めているという考え方が、本書の軸になっています。

特に印象的なのは、「今の自分は未来の自分の証拠である」という指摘です。
今の行動、思考、選択は、偶然の結果ではなく、「未来をどう見ているか」の表れである。未来の自分を信じていなければ、目先の楽さや回避を選ぶ。逆に、未来の自分を強く信じていれば、今の不快や困難を引き受ける決断ができる。この因果関係が、非常に明快に示されています。

また、「過去の語り方」が現在と未来を規定するという点も重要です。
過去を失敗や被害として語れば、人は無意識に「守りの目標」を立て、痛みを避ける選択を繰り返します。その結果、人生は「自分のために起きているもの」ではなく、「自分に降りかかるもの」になっていく。
これは、行動の問題ではなく、解釈の問題であり、自己認識の問題だと言えるでしょう。

本書が示しているのは、未来は自然にやってくるものではなく、「信じられた未来」だけが現実に影響を与えるという事実です。
「未来の自分はまだ決まっていない」という言葉は、一見すると希望のメッセージですが、同時に「今の選択に責任を持て」という厳しさも含んでいます。未来は可能性であると同時に、日々の選択の積み重ねによって形づくられるものなのだと、静かに突きつけられます。

 

 3.この言葉の活かし方

「今の判断」を、未来の自分基準で選び直す

具体的な活かし方
• 何かを選ぶとき、「今の自分が楽かどうか」ではなく「未来の自分が感謝するか」を基準にする
• 迷ったときは、「この選択は、どんな未来の自分を前提にしているか」を言葉にする
• 行動できない理由を能力や環境ではなく、「未来をどれだけ信じているか」という視点で捉え直す

実践例
新しい挑戦を前に足が止まったとき、「失敗したらどうしよう」と考えるのではなく、「5年後の自分は、この挑戦を避けたことをどう評価するか」を基準に行動を選び直す。

過去を「足かせ」ではなく「意味づけの資源」として語り直す

具体的な活かし方
• 過去の失敗や遠回りを、「何を学んだか」「何が鍛えられたか」という視点で言語化する
• 自分の過去を語るとき、「被害」ではなく「選択と成長」の物語に置き換える
• チームや部下の過去についても、評価ではなく意味づけの言葉で扱う

実践例
成果が出なかった経験を、「向いていなかった証拠」と捉えるのではなく、「今の判断軸が形成された過程」として語り直し、次の行動の根拠にする。

「未来の自分」との関係性を、日常行動で強める

具体的な活かし方
• 定期的に「未来の自分は、今の自分に何を期待しているか」を書き出す
• 未来像に合わない行動を取ったとき、その違和感を無視しない
• 短期的な快・不快ではなく、未来との一貫性で行動を選ぶ

実践例
忙しさを理由に学びを後回しにしそうになったとき、「この選択は、未来の自分との約束を守っているか」を自分に問い、行動を修正する。

 

 4.まとめ

本書が伝えているのは、人生を変えるための速度論ではなく、時間に対する姿勢の転換です。

人は現在によって縛られているのではなく、信じている未来によって方向づけられている。
未来の自分をどれだけリアルに信じられるかが、今の判断の質を決める。
そして、過去は変えられなくても、その意味づけはいつでも変えられる。

「未来の自分はまだ決まっていない」という言葉は、可能性であると同時に責任でもあります。
今日の選択は、どんな未来の自分の証拠になっているでしょうか。
その問いを持つことが、未来を加速させる第一歩になります。

 

 5.「私の読書メモ」でご紹介した本

ベンジャミン・ハーディ
『10倍速で未来の自分になる方法』(Amazon)
(未来の自己像・信念・行動の関係を、心理学と研究をもとに解説した一冊)

 

 

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