支配ではなく奉仕こそリーダーの本質
「支配」ではなく「奉仕」こそ、リーダーの本質──時代が追いついたリーダーシップの原典
リーダーとは指示を出す者ではなく、「誰かの成長と幸福のために仕える存在」である。
本書は、従来のカリスマ型・権威型リーダーシップとは真逆の発想奉仕することで導く」という考えを、深く、そして徹底的に掘り下げた名著です。
「やること」よりも「あり方」に重きを置き、「他者の成長」「組織の公益」「個人の良心」を重ね合わせるリーダー像は、今の混迷した時代だからこそ必要とされる哲学だと感じました。
とくに、教育・ビジネス・行政・非営利など、あらゆる場面でサーバントという在り方を具体的に提示している構成が秀逸です。
自分の影響力や地位を誇るのではなく、「その人の人生を少しでも前に進められたか?」という問いでリーダーシップを評価する。この視点を得ただけでも、本書を読んだ価値があったと感じます。
「自分にはリーダーの器がない」と思っていた方にもおすすめです。
むしろ、そう感じてしまう“繊細な良心”こそが、サーバントリーダーの資質であると、本書は教えてくれます。
リーダーである前に、一人の人間としてどう生きるか
それを問い直す、本質的で普遍的な一冊。
ピーター・センゲやスティーブン・コヴィーが推薦する理由が、読後にははっきりとわかります。
サーバントリーダーシップ
ロバート・K・グリーンリーフ (著)、金井 壽宏 (監修)ほか