私の読書メモ

マインドセット「やればできる」の研究

マインドセット「やればできる」の研究 私の読書メモを紹介します。
著者:キャロル・S・ドゥエック

マインドセット「やればできる」の研究

 目次

マインドセット「やればできる」の研究
• 1.本書からピックアップ

• 2.感想
• 3.この言葉の活かし方
• 4.まとめ
• 5.私の読書メモで紹介した本

 1.本書からピックアップ

人間の信念は、本人が意識しているといないとにかかわらず、その人がどんなことを望むか、そして、その望みが叶うかどうかに大きく影響する。
自分の性格(パーソナリティー)だと思っているものの多くが、実はこの心のあり方(マインドセット)の産物なのである。

自分の能力は、石版に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人、「硬直マインドセット」の人は、自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。「しなやかマインドセット」の人は、人間の基本的資質は、努力次第で伸ばすことができると言う信念だ。思い通りに行かなくても、いやうまくいかない時にこそ、粘り強い頑張りを見せるのが「しなやかマインドセット」の特徴だ。

硬直マインドセットの人は、自分だけが突出した存在でいたい。周囲の人と比較して自分の方が上だと思えないと気がすまない。硬直マインドセットのCEOが書いた自伝には、社員の育成法や指導法について紙幅を割いたものは1冊もない。それにひきかえ、しなやかマインドセットのCEOの自伝は、人材育成についての深い関心に裏付けられた詳細な検討がなされているものばかりである

努力と成長に注目したメッセージを送ろう。ほめる時は、子供自身の特性をではなく、努力して成し遂げたことをほめるべきだ。素早く完璧にできれば賢いと思われるのなら、難しいことには手を出すまい。つまり、頭が良いのだから、才能があるのだからと言って、子供を励まそうとしても逆効果にしかならない。

 2. 感想

「マインドセットがすべてを決める」——信念が行動をつくる

  • キャロル・S・ドゥエックの提唱するマインドセット理論は、教育や育成の分野だけでなく、ビジネスやキャリア形成においても極めて有効です。本書では、「能力は固定されたものではなく、努力と経験によって伸びる」 という信念こそが、人間の成長を促す最大の鍵だということです。
  • 特に印象的なのは、性格や能力ですら、マインドセットの産物であるという主張です。私たちは「自分はこういう人間だ」と思い込んでいるものの多くが、実は過去の環境や経験からつくられた「心の型」であり、それは変えることができるという前向きなメッセージに満ちています

「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」

  • 本書では、対照的な2つのマインドセットが紹介されます。
    • 硬直マインドセット(Fixed Mindset)
    → 能力は生まれつき決まっている。失敗は能力のなさの証。だから失敗を避ける。
    → 周囲よりも優れていたい、劣っていると思われたくない。
    • しなやかマインドセット(Growth Mindset)
    → 能力は努力と学習によって伸ばすことができる。失敗は成長の糧。
    → 自分の可能性を広げることに関心を持つ。
    たとえば、ビジネス界のリーダーにおいても、前者のタイプは自己保身的で独断的になりがちであるのに対し、後者のタイプは人材育成や組織開発に積極的で、持続的な成功を収めやすいとされています

「努力と成長を称える文化」が人を伸ばす

  • 本書が何度も繰り返し伝えているのは、「才能や結果」ではなく「努力と成長」にフォーカスすべきというメッセージです。これは、教育の場に限らず、企業内のマネジメントや部下育成にもそのまま活かすことができる考え方です。
  • 人は、「うまくいった結果をほめられる」と、失敗を恐れて挑戦しなくなります。一方で、「努力したプロセスを認められる」と、結果が出なくても継続しやすくなります。これは、心理的安全性や挑戦の文化をつくるうえで、非常に重要な視点です。

 3. この言葉の活かし方

マネジメントにおいて「成長前提のフィードバック」を行う

具体的な活かし方

•  部下やチームメンバーの成果だけでなく、努力やプロセスに注目してフィードバックする
•  評価面談などでは、「この取り組みから何を学んだか?」「次にどう活かすか?」という視点で対話を進める
•  成果が出なかった場合も、「その挑戦自体に意味がある」ことを伝える

実践例
プロジェクトに失敗したメンバーに「なぜ失敗したのか?」と責めるのではなく、「今回の取り組みで何が分かった?」「次に活かせることは何か?」と問い、成長の機会としてフィードバックを行う。その姿勢が、組織全体の心理的安全性を高め、挑戦する企業文化をつくる。

自分自身に「しなやかマインドセット」をインストールする

具体的な活かし方

•   うまくいかないときに「自分はダメだ」ではなく、「まだこの分野を学んでいる途中だ」と捉える
•  「できる・できない」で思考を止めず、「どうすればできるか?」という問いを持つ
•  挫折や失敗を記録し、「そこから何を学んだか」を定期的に振り返る

実践例
新しいプレゼン技術やツールをうまく使えなかったとき、「自分には向いてない」と決めつけず、「今はまだ未熟だけど、練習を重ねればきっとできるようになる」と意識的に言い換える。継続的な挑戦に対するハードルが下がり、学びのスピードが加速する。

部下や後輩の「努力そのもの」を承認する言葉を使う

具体的な活かし方

•  「すごいね!賢いね!」ではなく、「がんばったね!工夫したね!」という言葉を使う
•  簡単な課題よりも、チャレンジングな課題に取り組んだ姿勢を認める
•  完璧さよりも、挑戦し続けたことに価値を置く

実践例
あなたにお子さんがいれば「満点をとってすごいね!」ではなく、「難しい問題にも挑戦していたね、その粘り強さがすごい!」と伝えることで、結果よりも努力や成長への意識が高まる。

 4.まとめ

本書が示すマインドセットの概念は、単なる性格論ではなく、 人の可能性を解き放つ根本的な考え方です。マネジメント、教育、キャリア形成など、あらゆる場面で応用できる普遍的な原則を示しています。

•  能力や性格は固定されたものではなく、努力次第で伸ばせるという「しなやかマインドセット」が人を成長させる
•  失敗を恐れるのではなく、挑戦し続ける姿勢を育てる環境づくりが重要
•  人材育成においては、「才能や結果」ではなく「努力と成長」に注目することが、真のモチベーションを引き出す鍵となる

この考え方を取り入れることで、組織だけでなく、個人の生き方やキャリア設計にも大きな変化が生まれるでしょう。あなた自身のマインドセットはどちらでしょうか?
今日から「しなやかマインドセット」で、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

 5.「私の読書メモ」でご紹介した本

マインドセット「やればできる」の研究

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