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戦略失敗の理由

戦略の失敗は、策定段階ではなく、「伝達」や「実施・検証」段階の方が大きい
(キャプラン&ノートン)


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昨日、当社のお客様の会社で新たな中期経営計画を策定した。
これまで数ヶ月を要して経営戦略を構築して、
それらを数値目標と行動計画に落とし込んだのだ。
経営計画というと、巷にはその類の書物が溢れかえっている。
また同テーマのセミナーも開催されていて、受講された方も少なくないと思う。
しかしながら、中小企業のうち、どれだけの会社が経営計画を策定し、
経営に活かすことができたと実感しているのだろうか?
経営計画が経営で役立たずに陥るのは、
以下の2点に集約することができる。
1.戦略(計画)を組織にうまく伝えることができない
2.戦略(計画)の実行段階でフォローすることができない
経営計画を策定する時には、この2点をクリアできるような仕掛けを
出来得る限りほどこしておかなければならない。
そうでなければ、その経営計画は(のようなものであるが)
単に絵に描いた餅となり、
計画発表後には、誰も見向きもしなくなるからである。
そして、そういう会社の社長ほど、経営計画をこう称する。
「経営計画は役に立たない」
「経営戦略は私の頭の中にあるからそれでいい」と。
大体にして、社長の頭の中で管理できるような戦略(計画)は、
過去に前例のない環境下には、木っ端微塵に粉砕されることだろう。
昨日、経営計画を策定した企業では、
策定に関わった役員の方々が、これから実践するための決意と責任を口々に述べた。
毎回のことであるが、経営計画策定の現場で、
私も身が引き締まり、身震いするような感覚を覚える。
ただ、そこには達成した時のワクワクするような感覚も同居する。
あなたの会社では、経営計画を策定しているだろうか?
対前年比でつくられた数字の羅列は経営計画とは呼ばない。
あなたが社長で、この前例のない不況下に思索を練られている最中なら、
ここは地に足つけて、経営幹部と一緒に経営計画策定に取り組んでみてはいかがだろうか。
きっと、これまで思いもかけなかったような、ビジネスチャンスに気づくに違いない。

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コメント

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  • コメント (1)

  1. ブルーオーシャンについて調べていた所、
    こちらのブログにたどり着きました。
    とても参考になる記事にたどり着けて嬉しいです。
    ありがとうございました。

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