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資格取得で得られるもの

資格を取得して、自分のスキルアップに役立てよう。そう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
世の中にはいろいろな資格がありますね。
資格を取得するための講座や通信教育が花盛りです。国等が法律に基づいて実施する「国家資格」、公的機関が実施する「公的資格」、民間団体や企業が実施する「民間資格」などがあります。
私が独立当初、中小企業診断士資格の専門校で受験指導をしていた頃、受験生の方から質問を受けたことがあります。
「この資格は、暗記型で攻略できますか?」


・・この方は、肝心なことを見落としています。
確かに、暗記で対応することができる資格、できない資格がありますね。
「中小企業診断士」の資格はというと、暗記で対応することが難しい資格です。
資格を取得するためには、それぞれの段階を突破していかなければなりません。
第一次試験
経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策。
第二次試験:筆記試験
中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ~Ⅳ。組織を中心とした経営の戦略および管理に関する事例、マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例、生産・技術を中心とした経営の戦略および管理に関する事例、財務・会計を中心とした経営の戦略および管理に関する事例。
第二次試験:口述試験

詳しくはこちらに記載してあります。→平成18年度からの中小企業診断士試験

さて、冒頭の質問ですが、「暗記型で攻略可能か?」
この質問をした方は、資格を取得することがゴールになっています。
資格取得を取得して、自分のビジネスに活かすか、企業の内で強みを発揮していくかの違いはあれ、
それぞれ共通しているのは、資格取得は自分の定めたゴールに向けた一つのプロセスであり、
その後にどう活かしていくかが中心テーマです。
現在、様々な資格がありますが、その中でも難関の「国家資格」でさえ、
持っていれば、それで職域が確保されるというものは、ごく一部を除いて無いというのが実状でしょう。
資格を取ってからが、本当の勝負の始まりです。
そう考えると、資格を取ることも重要ですが、
どういう勉強の仕方で資格を取得したか?
つまり、資格を取るための勉強を通して得られる体験ですね。これが大切なのだと思います。
暗記によって身に付いた知識の賞味期限は短いものです。
しかし、試行錯誤を繰り返しながらの勉強で得た知識は、資格を取得した後もゴールに向かって賞味期限は持続します。自分にとっての財産になります。
私ごとですが、この資格を取るための勉強は、かなり試行錯誤を繰り返しました。
決して器用でスマートな勉強の仕方だったとはいえないでしょう。
その過程で作成したツールは今でも開いてみることがあります。
役に立つツールというより、当時のことが思い出され気持が奮い立たされるのです。
また、仲間とグループディスカッションをした勉強も役に立っています。
年代も職業も異なるグループで勉強することにより、様々な情報を交換したり、時には自分と異なる意見を持っている人とディベートするなど、気づきを深めてくれます。
今でも世代を超えたお付き合いをさせていただいています。
当社の勉強会の会員さんになっていただいている方もその中にはいらっしゃいます。
ブログを更新する日もしない日も、このブログを応援して励ましてくれる方もいらっしゃいます。
そう考えると、資格を取得することで得られる知識やスキルも大切ですが、
この資格を取得するプロセスを通じて得られた体験、目に見えない無形の何かが
その後、ゴールに向けて大きな力を与えてくれるのだと思います。

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コメント

  1. はじめまして、不良中年店員と申します。
    ブログランキングで拝見し、出かけてまいりました。
    私も、年齢的ハンディを省みず、診断士資格士取得を目指しております。
    >資格を取得することがゴールになっています。
    私も資格所得が目的にならぬようがんばりたいと思います。
    今後とも、参考にさせていただきたく、訪問させていただきます。 どうぞよろしくお願い致します。
    ありがとうございました。
    不良中年店員拝

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