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不健全な組織

先日、ある会社を訪問した時に、思い当たった話があります。

あなたの会社では、当てはまる組織のタイプがあるでしょうか?

 

ブーズ・アレン・ハミルトンの調査によると、組織には7つのタイプがあるとしています。

 

再起力型組織(弾力性が高い)

ジャスト・イン・タイム型組織(いざとなればできる)

軍隊型組織(軍隊のように緻密)

 

これらは健全な組織のタイプであり、最も健全な組織は「再起力」を備えている組織。
そして、問題は・・・

 

受動攻撃型組織

管理過剰型組織

過剰成長型組織

フィット・アンド・スタート型組織(むらがある)

 

これらは不健全な組織のタイプ

中でも、調査の結果、「受動攻撃型組織」が全体の4分の1以上を占めたという。

最も高い比率を示しています。

 

「受動攻撃型」・・なにやら物々しいネーミングですが、

一体、どんな組織なのでしょう?

 

このタイプの組織は、

“一見すると”職場は和気あいあいとした雰囲気です。

この会社は、表立った対立もなく、意見もスムーズに一致します。

ところが、実行する時点になると様相が一変する。

計画がなかなか進みません。

 

最も変化を受け入れにくいのが、この部類に当てはまる組織です。

 

ん・・・でも、どこかで聞いたことがありませんか、こういう組織?

 

これでは、社長も胃が痛くなるわけです。

今後の環境変化を踏まえて、最も危機感を持っているのですが、組織が追いついてきません。

 

業績が伸びている会社にとってもこの話は重要です。

自社の業績がよいのは「自力」なのか、「他力」なのかを見る必要があります。

 

他力だとしたら、この先の景気動向の影響などの外部環境の変化の影響を受けることになるでしょう。

受動攻撃型組織ほど、その傾向が高いのだと思います。

 

では、不健全なタイプの組織が健全になるにはどうしたらいいのでしょうか?

 

不健全な組織に共通する特徴が4つあります。

あなたの会社では、この逆を行けばいいということになりますね。

 

① 動機付け要因の効果が薄い

 動機付け要因とは、金銭的報酬だけではなく、社員の関心を引くものすべてが該当します。

 

② 意思決定の所在があいまいである

 役割がはっきりしていない。いったん決まったことにも横槍がはいるといったことはないか?

 

③ 情報処理に問題がある

 情報が部門間の垣根をこえて、社内を自由に流通しているでしょうか?

 組織の関心の矢印の向きは、社外と社内のどちらを向いているでしょう。

 

④ 組織構造に問題がある

 共通の目的や価値観が見あたらず、組織図が社内の力学を生じさせているということはないか?

 

いかがでしたか?

思い当たる話はありませんでしたか?

 

もっとも、経営者は不健全な組織を望んでいるわけはありませんが、

自分が良かれと思ってとっている行動や何気なく無意識に行っている行動パターンが、

結果として、不健全な組織に向かわせている場合もあります。

 

あなたの会社では、反対意見があってもそれを隠して、笑顔で賛成していることはないでしょうか?

 

不健全な組織がはじめから存在しているわけではありません。

健全な組織が不健全な組織に変わってしまう理由があるだけです。

あなたは、その動きを意識しているでしょうか?

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コメント

  1. 不健全な組織ですか^^;
    そういう組織って怠惰な日常の延長線上なんでしょうね。
    日々に変化や刺激が少なくなってしまうと、
    なかなかしまった感じになっていかないものですしね。
    応援くりっく!ぽちっ

  2. マチスケさん お元気でしたか。
    色んなタイプがありますが、
    実行する時点になると様相が一変する。
    計画がなかなか進まないタイプは
    普段和気あいあいだから余計にいらいらしそうですね、
    応援して帰ります。

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