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起業家は大穴を狙わない

最初、彼は私のアドバイスを聞いて眉間にしわをよせていました。

しかし、だんだんと彼の表情にも変化が読み取れます。

 

企業家として成功するものは、女神の口づけやアイディアのひらめきを待ってはいない。

彼らは仕事をする。大穴は狙わない。

P.F.ドラッカー

起業を目指す人の動機は様々です。

 

自分のアイディアを事業化したい

より高い所得を得たい

専門的な技術、知識を活かしたい

年齢に関わらず働きたい

仕事を通じて自己実現を図りたい

そして、

賃金面で不満がある

勤め先が倒産してしまった

他に就職先がない

リストラされた

などもあります。

 

動機は人それぞれ様々だとしても、生涯一度の人生です。

死ぬ間際になって、「あーすればよかった」「こーすればよかった」などと、

言うことのない、後悔のない人生をおくりたいものです。

 

起業を目指す人の多くは、バイタリティがありますからエネルギーも高い状態にあります。

行動力もある。

しかしここでワンクッション置いて、冷静になる眼を持つことも大切です。

 

思いだけでは喰えない。

 

起業してどこを主戦場とするかを、まず始めに考えなければならないのです。

どんなに優秀な方も停滞産業を目指してしまったら、そのアイディアや努力は報われません。

したがって、どこを目指すかは最初にクリアすべきステップ。

 

起業はビジネスです。

大穴を狙ってギャンブルするようなものではありません。

できるだけ周到に準備してからビジネスの荒波に航海をすすめたいものです。だから・・

 

できる限り失敗しておく

 

起業にあたって、事業構想について試行錯誤を繰り返す中で、

“紙ベースで失敗しておく”のです。

これは、誰にも迷惑がかかりませんから、スタート前にできる限り失敗しておきたいものです。

 

銀行から借金して、新築の建物、ピカピカの応接セットを用意して、

あれ、お客がこない、では困りますからね。

 

起業には、成功しないかもしれないというリスク、不安は終始つきまといます。

そういう時は、一人で悶々と考えてばかりいると、解決できる課題も解決できなくなってしまいますから、

自分の経験にとらわれていないか、他人の意見に耳を傾けてみることが大切です。

 

傾聴、すなわち聴くということです。

 

本日、起業の相談に来た彼は、私のアドバイスを聞いている途中で、眉間にしわをよせていました。

自分の思いを否定された・・とまでは言いませんが、私が客観的な立場で意見を申し上げたからです。

しかし終盤には彼の表情にも変化が読み取れました。

 

思いが強すぎると、自分(売り手)の都合で考えて、周りが見えなくなってしまう場合があります。

ビジネスでは顧客の立場にたってものを考える思考法を持つ必要がある。

聴くということは、相手の気持ちになってものを考えること。

彼は、起業の実現に向けて、階段を一歩上ったようです。

経営相談が終わって部屋を出る彼の表情は晴れ晴れとしていました。

大穴は狙わない、着実な一歩です。

 

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コメント

  1. 失敗は肥やしになりますよね。
    良い土にはいい木や花が咲きますしね^^
    準備を怠ってはいけないですよね。
    応援くりっく!ぽちっ

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