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38年ぶりの復活

ゴールデンウィーク中の5月1日~4日の深夜、BS2である番組が放送されました。
見ましたか?なんと38年ぶりの復活です。
ちなみに、私はホラー系は得意ではありませんが、この番組のことは強く印象に残っています。

怪奇大作戦セカンドファイル

今回、セカンドファイルに続いて、38年前に放映された旧策も放映されていました。

何しろ、深夜に怪奇大作戦ですから、多少尻込みしましたが、見てしまいました。(笑)

この番組、注目はスタッフの顔ぶれです。
これを見ると38年ぶりの復活に相当、力が入っているのがわかります。
シリーズ構成、脚本を、実相寺昭雄氏、演出の顔ぶれも豪華です。
清水崇 (ファイル1)
Vシネマから始まった「呪怨」シリーズ(1999~)が国内外でヒット。2004年のハリウッド版は、興行収入1億ドルを突破 昨年の続編も全米1位を記録(日本では7月公開)。他にベルギーでグランプリを受賞した「稀人」やホラーコメディ ドラマ「怪奇大家族」など。
北浦嗣巳 (ファイル2)
映画「帝都物語」(1988年)「悪徳の栄え」(1988年)などの実相寺作品で助監督を務めた。TV「西遊記」(1994年)「平成ウルトラマンシリーズ」(1996~2006年)「生物彗星WoO」(2006年)などの特撮シリーズを演出、映画版の監督も手掛ける。
中田秀夫 (ファイル3)
1995年の映画「女優霊」で注目され、「リング」(1998年)の爆発的ヒットによりJホラーブームを生み出す。「リング」 「仄暗い水の底から」(2002年)などの作品はハリウッドでリメイクされた。2007年には大作「怪談」が控えている。
(NHKホームページより)

怪奇大作戦は、ウルトラマンでおなじみ円谷プロダクションによる制作です。
知る人ぞ知る円谷プロ最高傑作のひとつです。
ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンと「空想特撮シリーズ」がつづいて、次が怪奇路線。
いま考えても思い切ったなと思います。
円谷プロ=巨大ヒーロー、怪獣特撮ものというイメージを思い切りうち破って制作された意欲作です。
背景には、特撮の強みを持つ会社が、巨大ヒーローだけに頼ることへの危惧があったのでしょう。特撮もののバリエーションを広げるチャレンジングな意味合いがあったんでしょうね。

科学を悪用して犯罪を犯すものと正義と科学を守るものの対決を中心に物語りが展開します。
ドラマの内容は、科学捜査研究所(Science Research Institute, エスアールアイ)が、警察では解決できない怪事件が発生すると、警察と協力しながら科学捜査を行なって事件を解決するというのが基本パターンです。
円谷プロならではの特撮技術もふんだんに盛りこまれています。
ターゲットはどう考えても子供ではありません。ですが、日曜日のゴールデンタイムに放送されていました。

当時、私は小学生になる前の年齢でしたが、ウルトラセブンが終わった後に放映される次の円谷プロ作品をとても楽しみにしていました。

そこで放送されたのが、第1話「壁ぬけ男」(←苦手な方はご注意(笑))ですから、思い切り引きますよね。

夜、寝られなくなって、父親のふとんにもぐりこんだのを覚えています。
しばらく、怪盗キングアラジンのメイクと壁にめり込んでいくあの有名なシーンが頭を離れなくなってしまいました。
でも、そういう割に、いまでもドラマの数話の内容は覚えています。
まさに、怖いモノみたさで見ていたんでしょうね。

その後、ビデオ化、DVD化されたのは知っていましたが、見る機会がありませんでした。
というか、子供時代の恐怖体験で遠ざかったいたのかもしれません。
ホラーとかスリラーものって苦手なんですよ。
でもさすがに38年ぶりに放映となると、怖いモノみたさの興味の方が上回ります。
深夜ですが、しっかと見ました。

で、感想ですが、怖さというよりはドラマの持つおもしろさに引き込まれていました。
昔のドラマなので、確かに特撮などでは笑ってしまうシーンもあるのですが、
40年前の特撮です。アイディアには脱帽もの、まさにプロの仕事です。
例えば、あの壁抜けのシーンがXXXの道具を使った撮影とは。(興味のある方はネットで探してみてください。)
映像も素晴らしいのですが、脚本もよくできています。
私の好きな金城哲夫氏も脚本を書いています。
ドラマの映像の背景に映る、高度経済成長期の日本の姿がそこにあります。
ストーリーもただ怖がらせるというホラーと異なり、しっかりしたメッセージが描かれています。
骨太の社会派ドラマです。
現在も目を覆いたくなるような事件が起きていますが、約40年前に未来に対する警笛が出されていました。

今回、放送された「怪奇大作戦セカンドファイル」3作だけの制作でしたが、
演出に当たったハリウットから注目される日本を代表するホラー映画監督の旧作へのオマージュも感じられます。
できれば3作だけで終わらせずに続けて欲しいですね。
でも旧作を抜くことはハードル高いなというのが、今回旧作を改めて見直した私の感想です。

時は流れて、約40年。現在も円谷プロのウルトラシリーズはテレビで放映されています。
私も子供と楽しみにして見ていますが、最近は、昔のウルトラマンや怪獣が出過ぎ!
ターゲットが30代、40代のお父さんということもあるのでしょうが、それにしても昔のヒーローに頼りすぎです。
一方、円谷プロとしては好敵手の「仮面ライダーシリーズ」も続いています。
こちらは見事に時代にマッチさせた作品を打ち出しています。
毎回、異なるコンセプトに感心しています。
何しろ、最新作の仮面ライダー電王は、電車にのって登場するんですから。。。
円谷プロさん、あの怪奇大作戦が登場した時のようなチャレンジングな試みは?
ファンとしてはそれが待ち遠しいのですが。

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コメント

  1. ドラマの持つ面白さに惹かれるっていいですね。
    それだけ内容というか、
    面白みがそのドラマにはあるんですね。
    見てみたいものです^^
    応援クリック!ぽちっ

  2. 大場さん、こんばんは。
    我が家は年の差カップルなので、昔のテレビ番組の話は結構タブーです(汗)。
    同じ番組の話をしているつもりが、こちらは白黒番組で、
    向こうはカラーとかしょっちゅう(涙)。
    そう言えば、子ども番組と言えば、マーケティングの格好の題材のようで、
    ムスメの件で、編集後記でサラっと書いちゃう事でも、
    掘り下げると結構深かったりしてます。

  3. 大場さん、こんばんは!
    復活系は人気ありますよね。懐かしさというのも重要な要素なのだと思います。
    仰るとおり苦心の様子が伺えるというのも楽しみのひとつですね。

  4. こんばんは。
    チャレンジングな試みを期待したいですね。
    何事もチャレンジから新たな発見が生まれますからね。

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