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いい温泉見つけた

とてもいい温泉を見つけました。
この温泉は、源泉掛け流し、建物は昭和初期の雰囲気が漂っています。
子供の頃訪れたことのある田舎に帰ったような懐かしい気持になりました。
外観や施設重視の方にはお勧めしません。
仕事で酷使した体をオーバーホールするためにゆったりといいお湯に浸かりたい方向けの温泉です。
この温泉、お湯もいいのですが、外観の古さ(伝統)とは裏腹にしっかりマーケティングしています。


そんなところも気に入りました。
この宿で取り扱う商品、サービスについて、ひとつひとつの単価が設定されています。
廊下の壁や柱にPOPが貼ってあるのでわかりやすい。
「日帰り入浴 大人(中学生以上)200円」
「子供(赤ちゃんから小学生まで)100円」
「入浴しない入館だけの人50円」
え、そういう人もいるの?
「タオルセット・・・その他諸々」
それから、
「販売しておりますリンシャンセット50円」
「石けん50円」
驚いたのが、
「鯉の餌一袋¥80円」
「お湯が入れて端がついてカップラーメン¥200円」・・・
実は、これはとても大切なことで、
価格をつけた瞬間に、これまで無料でサービスしていたものが、商品としての存在価値を持ちます。
これをやらないと、立派な商品として認めてもらえないのです。
当然ながら利益も上がりません。
もし取引先から無償サービスさせられているもの、無料で奉仕するのが顧客満足だと思っている場合、
すぐに見直しましょう。
廊下の壁や柱に、お客さんにわかりやすいように価格が表示されています。
顧客に価格がわかりやすく伝わっているかどうか、これは大切なポイントです。
顧客は購買(利用)頻度の高い商品やサービスの価格は大体知っていますが、
頻度の低い商品の価格は見当つかないものです。
商品やサービス品質を伝えるための証拠が随所に示してある。
天然温泉の証明書、源泉掛け流し、衛生上の取り組みなど、がわかりやすく書いてあります。
そういえば、2004年は「偽温泉」の話題が世間を騒がせました。
社団法人日本温泉協会なるものがあることをはじめて知りました。

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その他、チラシ、パンフや、フロントエンド商品からバックエンド商品への導き方もうまい。
顧客が知りたい情報を先手で提示してくれている。
ほかにも、いろいろきめ細かに、作られています。
道路をはさんでどなりにも温泉宿があるのですが、私が来たこちらの温泉の方が断然賑わいがあります。
街から離れた場所にこの温泉はあるのですが、車が次々入ってくる。
当然、お客は(私ですが)、賑わいがあって、楽しい、いいお湯がある温泉がいい訳です。
この温泉宿ではマーケティングは知らないと思いますが、実に居心地の良さを感じます。
でも本来、商人なら当たり前にやっていることばかりです。
それができていない宿が多いから余計に良さが目立つのかもしれません。
半日のオーバーホールでしたが、しっかりと充電できました。
最近、未読本がたまってきたので、本を5冊ほど読むことができました。

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