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じいちゃん、ばあちゃんサービスの凄さ

松下幸之助氏の有名な言葉に、お得意先はわが親戚、というものがあります。
こう思いこめるかどうかは会社の業績にも大きく影響を与える、これは事実です。
もっとすごい言葉をある経営者から聞きました。



先日、このようなマインドを持ち、実践している経営者にお会いしましたが、
確かに、圧倒的な顧客満足を生み出しています。地域のライバルは太刀打ちできません。
何せ、ライバルはスタート段階でつまづいているのですから。

お得意先はわが親戚、これは松下氏によると、
私どもが日々扱っている商品は、いうなれば長く手塩にかけたわが娘のようなもの。
だから、商品をお客様にお買いいただくということは、自分の娘を嫁にやるのと同じこと。
そう考えると、お得意先のこと、お納めした商品の具合などがおのずと気にかかってくるのではないか。
ということです。単なる商売を超えたより深い関係が、会社の繁栄につながります。

私は、まだ娘を嫁にやった経験がないので、言葉の重みが実感できるレベルには至っていませんが、
この言葉の意味するところはよくわかる気がします。
ビジネスでも得意先を娘の嫁ぎ先だと考えることができれば、
単なる商売を超えた、より深い関係が生まれてくるのは間違いありません。
これは言葉の受け売りではなく、実際にそのような経営をしている会社があるのです。

その経営者に言わせると、
私はお客だと思っていない、 みんな家族だと思ってる といいます。
先の松下氏の言葉も圧倒的な存在感で心に響きます。
ところが、この経営者は、お客さんを親戚を超えて、家族だと思っているのです。

確かに、この会社で提供されるサービスはすべて手間がかかるものばかり。
生産性向上の観点からは、合理化してしまいたくなるものばかかりです。
でも、それをあえてしないのです。
ここに繁栄のヒントがあります。
お客ではなく、家族と考えるからこそ、木目の細かいサービス、接客が当たり前のようにできる。
そしてお客は満足して、次ぎに来る時は自分の大切な人と一緒にまた来店したくなります。

顧客の事前期待と事後評価から見ると、
事前期待 = 事後評価 であれば満足ですね。これはプロとして当たり前の状態です。次ぎに、
事前期待 > 事後評価 となれば、これは不満です。この場合は次ぎがありません。
リピートしないだけでなく、悪いクチコミとなって良いクチコミの数倍から数十倍のスピードでつたわります。

それではこの逆はどうか、
事前期待 < 事後評価 顧客には満足以上の喜びとなって伝わります。さらに、
事前期待 << 事後評価 であれば、喜びを超えて感動です。
まさに、プロ中のプロ、私たちもこういう姿を目指していきたいものです。
今回のブログで紹介する経営者はこの後者になります。

皆さんも経験があると思いますが、休暇をとって久しぶりに田舎に帰ると、
いろいろご馳走を並べ、あれこれもてなしをする田舎のじいちゃん、ばあちゃんいますね。
この経営者の展開するサービスがこのじいちゃん、ばあちゃんと一緒なのです。
じいちゃん、ばあちゃんサービスはこれからの時代のキーワードですよ。

お得意先はわが親戚。そして、
私はお客だと思っていない、 みんな家族だと思ってる
先ず、こう思い、信じ込めるかどうかでしょうね。
満足を超える喜び、感動が永続的な会社の繁栄を築く。
この問いに対する正解はありません。きっと追い求めていくものなんでしょう。
追い求めていくプロセスを通じて、自分自身も成長していくことができるのです。

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コメント

  1. みんな家族だと思ってるってすごいことですね。
    家族だと思えばより親密に対応できますね。ぽちっ

  2. これだと売り手の立場ではなく、買い手の立場でないと
    成り立ちませんよね。

  3. 大場さん、おはようございます。
    自分のところのサービスを、そのように思えるのは素敵ですね。
    ウチも顧問先さんとのよりよい関係を築いていきたいものです。
    そういえば、自分は日頃読んでいるビジネス書で得た知識を、ほとんど本業で生かしてないかも。
    もっとクオリティの高いサービスを目指すようにします!

  4. おはようございます。
    家族の発想、でも松下さんは意識しなくてもそんな気持ちで出来ているんでしょうね。物でなく、心を売るんだというのと何か通じていますね。この気持ち、大事にそして、意識してみたいです。いい気づきをありがとうございます。

  5.  顧客満足を超えた“感動”ですね
    当社も まだその力はないのですが 狙いは
    「感動する機械の提供」です。
    実は これは受け売り。
    トヨタ時代に 尊敬する専務が良く口にしていました。
    部品工場だったのですが 「“この価格でこの品質は素晴らしい”
    そうお客様に言って頂ける製品作りをしよう!」
    満足を超えて感動なんだ って
    当時 その意味を十分に理解できていませんでしたが 今はなんとなく解ります。
    キーワードは 感動にレベルアップです。

  6. こんにちは。
    ご無沙汰しています。
    家族は日々、身近にいますから、いいこと悪いことひっくるめて
    対応していきますが、家族愛がベースですよね。
    一方お客様は毎日会わないわけですから、そんな中で、家族としての対応をしていくのは、大変な工夫と努力ですね。
    応援していきますね。

  7. 大場さん、こんばんは!
    なるほど。勉強になりました。
    嫁に出すどころか投売り状態のプロジェクトもたくさん見て着ました。そんなプロジェクトでは顧客との関係は築きようがないですね。

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