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365日長時間労働の話(後編)

365日休みなく夫婦で喫茶店を経営しているお店の話し続きになります。
企業は環境適応業でなければ、存続・発展していくことが難しい時代になった。
あなたの会社は何業ですか?


○○小売業、○○サービス業、○○製造業、○○卸売業、○○建設業・・のままになっていませんか?
そのままなら、業界再編の嵐に飲み込まれてしまうかもしれません。
企業を取り巻く世の中の流れはとても速い。
これに異論を唱える方はいらっしゃらないでしょう。
世の中の流れが速いのに、現状のポジションにとどまっている、いままでの仕事のやり方を何の疑いもなく続けていたらどうなるでしょう。
現状維持は後退を意味します。
現状にとどまっていることは、現状維持ではなく後退なのです。
時代の波にのって、環境適応業になるためには「過去を否定し、業界の常識を疑う姿勢をもつ」ことが出発点です。
もっとほかにうまいやり方はないか
良い方法があるはずだと
常に現状の活動や仕事の進め方に疑問を投げかける姿勢を持つのです。
しかし、一方で人は経験の生き物でもあります。変化よりも安定を求めます。
今まで通りの慣れ親しんだ仕事や習慣になった仕事にどうしてもこだわってしまいますから、過去をゼロベースで見直すことはなかなか難しいでしょう。
それでは、何から始めればいいのか? 一言でいうと、
毎年、事業分野を再定義する、定義を見直す
自分の会社のポジショニングを見直す
のです。
毎年、事業を再定義しないと、まわりの会社やお店と同じような、変わり映えしない店になってしまいます。
あなたの企業が選択する事業分野が、将来性のある顧客を対象とした事業分野に設定されていなければ、
365日間長時間労働してもその努力は報われません。
だから、毎年事業分野を見直すのです。
見直すためのポイントは3つあります。
だれに(市場、顧客)、なにを(提供価値、ベネフィット)、どのように(独自能力、他社に負けない自社の強み)。
これを洗い出します。
1.誰に対して、あるいはどんな分野を事業の対象としていくのか?
自分の商品を欲している人、店の料理を食べたい人、サービスを求めている人はどこの誰か?
2.自社の商品・サービスが顧客にとってどんな役に立っているのか?
顧客にどんな新しい価値を提供していくのか?
提供価値を顧客の側から見るとベネフィット(便益)ということになります。
3.自社が持っている技術やノウハウについて、他社と比べ相対的に優位なものは何か?
どんな強みを生かして、あるいは新たにどんな強みを獲得して事業を進めていくのか?
「うちの店(会社)には強みなんかないなあ」という社長は、こう考えてみましょう。
自分の店(会社)以外にたくさん似たような店がある中で、顧客はなぜ自分の店を選んでくれたのか、買ってくれるのだろうか?
それでもわからなければ、お客様の声を沢山集めてみる。
顧客の声は情報の宝庫です。会社をよりよい方に変えるヒント、アイディアが盛りだくさんです。
今すぐ、誰にでもすぐできます。
事業分野の再定義とは、どの事業領域で事業を行うかを決めること。
小売店や飲食店ではどのようなコンセプトに沿って店づくりをしていくかです。
この事例の喫茶店はコンセプトを見直し、新たなる一歩を踏みだしました。
次の展望が見えてきました。
●事業分野を見直して、成長が望める事業分野につねにシフトし続ける
事業分野を再定義することで、戦う領域を決めるだけでなく、戦わない領域を明らかにできます。
自社の限られた経営資源を使って自社が有利に戦える場所を選択し資源を集中すること。
これは、社長の大切な仕事です。

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