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 後継者育成をスムーズに進めるために 

 

 

市内で三代続く、豆腐店を営んでいるのですが、将来的には自分の子どもに事業を継がせたいと思っています。後継者育成をスムーズに進めるためのポイントを教えてください。

 

 

今回は後継者育成にかかわる課題を二つご紹介します。
経営者にとって、後継者育成は現在の事業経営に匹敵するほどの一大事業です。以前、ある商店街に加盟する経営者にアンケートを行ったところ、その悩みの多くが後継者がいないことに端を発していることがわかりました。

 

1.経営をともに考える場をつくる!

「親子だと何だか照れくさい…」と家庭では仕事の話を一切しない経営者がいると聞きます。しかし、自分が後継者にしたいと思う子どもがいるのならまず『経営について一緒に考える場をつくる』ことが肝要です。できるだけ早いほうがいいでしょう。高校生くらいからでも決して早くはありません。

経営について一緒に考える場を持った時に伝えて欲しいのは情熱です。

つまり経営者としての生きざまや、経営に対する使命感を伝えるのです。情熱は経営者としてリーダーシップを発揮する場合の原動力になります。

例えば、ある経営者は会社から家に帰ると、自分の仕事がどんなに大変か、その難しさなど、愚痴を家族にこぼしていたと言います。これを聞いて育った子どもが、あえてイバラの道を歩みたいと思うでしょうか?。

それから、同じ悩みを持つもの同士で『同じ釜の飯を食う』体験を通じて、経営について一緒に考える場を持つことも大切です。

これは私が若手経営者のための勉強会を運営して感じることですが、二十代のうちから異業種間の若手経営者ネットワークの中で、勉強や交流体験を積んでいる会社は、事業承継もスムーズに行われています。ここで得られた知識・交流は、将来、目の前に壁が立ちふさがった時など、壁を突破するために大いなる力を与えてくれるものといっていいでしょう。

 

2.説得の必要がない事業を築く!

そして、後継者への事業承継を考える際に何より大切なのが

『現在の事業を繁盛させる』ことです。

顧客が行列をなす、何かあの店(会社)に行くと賑わいや活気が感じられる、元気になる、楽しい、そして結果として儲かっている…。こうした事業を行っていれば、経営者が子どもを説得する必要はないのです。説得しなければならないという時点で、どこかに問題があると考えた方がいいでしょう。

事業が繁盛するとは、顧客視点で競争優位性があるということです。

例えば、私が経営者に尋ねる問いのひとつに「同じような商品を取り扱う会社が他にもある中で、お客さまはなぜあなたの会社を選んだのか?」というものがあります。これは自社の強みを明らかにする問いです。あなたの会社が長年経営を行ってきたのなら、その理由は必ずあります。思い浮かばなければ顧客に聞いてみるのもいいでしょう。

この問いに対する答えの中にあなたの事業を繁盛させるアイデア、ヒントが含まれています。実際にこの問いをきっかけに長年抱いていた大きな問題を解消できた会社もあるのです。ようするに「強みがなかったのでなく、強みを忘れていた」ということになります。

私も経営相談の現場で、後継者の育成や事業承継についての相談を受けますが、本質的な課題は本日お話ししたところに行き当たります。ご参考にしていただけたら幸いです。

 

大場コンサルティングオフィスは、仙台の経営コンサルタント(中小企業診断士)事務所です。経営戦略やマーケティングなどの業績改善コンサルティング、資金繰り改善コンサルティングを通じて、企業が抱える経営課題を解決します。

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